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本格チューン


 ここでは、簡易チューンから更に一歩進んだチューン法を紹介します。
 見る方がある程度チューンの知識を持っているという前提で、言葉はかなり省略しています。

1 用意するもの

1.フロッグ9.千枚通し
2.フック10.ハサミ
3.フックホール
シーラー
11.ステンレス硬線
(φ1.4〜1.6mm)
4.ラジオペンチ12.ライター
5.糸オモリ13.ワイヤブラシ
6.糸14.ガスバーナー
7.小型万力15.フラックス
8.瞬間接着剤16.銀ロウ


2 フロッグをバラす

 今回のモデルとなるフロッグは、「Z.O.D」。

 フロッグのボディからフックを引っ張り、中身を引っこ抜きます。

 Z.O.Dは、ボディに比べて純正フックが小さめなので、マッスルフック(L)に換装したいと思います。


3 アイを作る

 純正のアイにそのままマッスルフックを装着するとアイが長すぎて左の写真のようになります。

 よってアイを自作することにします。
(サイズが合えば、他のフロッグのアイを流用しても良いでしょう)
 アイは、ステンレス硬線を、ペンチを使ってとにかく曲げます。
 ステンレス硬線ならφ1.4mmもあれば十分でしょう。普通のステンレス針金の場合φ1.6mmくらいは欲しいですね。

 結構力が要ります。最初はなかなか思った形にならず、やっと形になっても長さが合わない、など色々苦労すると思いますが、慣れるしかないでしょう(笑)。

 出来たら、ボディに装着し、長さが合っていることを確認します。
 アイの補強の為、蝋付けします。

 蝋付けしたい所にフラックスを付けてバーナーで炙り、アイが赤熱してきたら銀ロウを押し当てて適量乗せます。

 付いたら冷えるのを待ってワイヤブラシ等で磨きます。


4 フック矯正

 今回のフックは大丈夫ですが、製品ではフックが歪んでいる場合があります。

 このようなものについては、小型万力やペンチ等で矯正します。


5 ウェイトをセットする

 フックに、糸オモリを巻きつけていきます。

 この際、あとでフックホールを塞ぎやすくする為、フックのフックホールにくる部分に印を付けて、その部分を太めに巻くようにします。

 また、こうしておけば重心が後寄りになるので飛距離も伸びる・・・はず。

 巻き上がったら瞬間接着剤で仮止めします。

※ オモリを巻く前にスレッドを下巻きしておくと、
  オモリがずれたりフックが広がったりするのを
  防ぐことができます。
 ボディにアイやフックを装着してみて、フロートテストします。

 少し分かり難いですが、左の写真ではちょっと軽過ぎるようなので、オモリを追加します。
 オモリの量が決まったら、オモリをコーティングします。

 コーティングには、エポキシ系接着剤が主流ですが、気の短い私はフックホールシーラーでやってます。

 エポキシに比べて作業時間はかなり早いです。


6 アイを糸で補強

 アイに糸を巻きつけ、糸に瞬間接着剤を染み込ませるように少しづつ、満遍なく塗っていきます。

 結び目の糸の切れ端が立ってしまうと、組み立ての時障害になりやすいので、寝かせるようにします。


7 空気抜きの穴を開ける

 最終的にはフロッグのフック穴を塞いでしまうため、雷魚が食いついたときにきちんとボディがつぶれるよう、空気抜きの穴を開けます。

 ライターで熱した千枚通しをボディに刺せば簡単に穴が開きます。

 穴を開ける場所は色々好みがあると思いますが、この位置だと水が入りにくく、また水が入ってもキャストのときに遠心力で水が抜けていくので、便利だと思います。


8 口を縛る

 ボディにアイとフックを通したら、口の部分を糸で縛ります。(強過ぎるとボディが切れるので注意)

 これにより水の浸入を防ぎ、ボディとアイがずれにくくなる効果もあります。
 使用する中でずれるようであれば、接着しても良いでしょう。

 糸を巻いて結んだら、上からフックホールシーラーを塗っておくと、糸が切れることはまずありません。
  フロッグによっては、糸が巻きにくい場合もある
 ので、その時は熱した千枚通しで浅く溝を作って
 やるとよいでしょう。


9 フック穴を塞ぐ

 フックホールシーラーをフック穴周辺に塗りつけ、穴を塞ぎます。

 フックホールシーラーは肉痩せするので、乾いた上から2、3度重ね塗りすると良いでしょう。


10 完成

 フックホールシーラーが乾いたら完成。

 あとはお好みで、油性ペンで落書きしたり。

 目玉が取れてしまったら、フックホールシーラーにプラカラーなどの塗料を少し混ぜたやつで目を入れてやると取れにくいです。
 黒マジックで書いてしまっても良いですね。